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青いのれんの奥は酔客でにぎわう=中田浩資撮影
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十三屋(大阪)

 阪急十三駅は京都、神戸、宝塚方面に向かう分岐点である。逆に言えばどこからでも人が集う。駅前で飲み、終電までに、またそれぞれの路線でそれぞれの駅へ帰る。

 西口にある通称「しょんべん横丁」は、一筋隣の「なかすじ」と共に、旧(ふる)くからの店も多く、通う客たちも年齢層高め、日も高いうちから飲みがち、関西でも飲み屋街と言えば、の場所。

 昼酒の代表格の一つ「十三屋」は、1967年になかすじで開店。2014年の横丁火災で駅東口へ移転し、もとの場所に復活したが、手狭となりまた東口の現地へ。居酒屋だった物件を居抜きで使うことで、「昭和感を残せてよかった」と店主の鳩本隆さん。

 もともと、義父である先代の…

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